「、そろそろ起きんと遅刻するぜよ?」
「雅治うっさい。朝練行け。私は寝る。」
「今日は朝練ないから起こしたんじゃがのう。」
「ウッソ。ヤバイ!雅治出てって!着替えるから!」
「普通に着替えれば良いと思うんじゃが。」
そうニヤニヤする雅治の背中を一発殴る。そうすると渋々と私の部屋を出て行く。
何であんな奴がモテるんだ!!!アイツに惚れてる女子!一回病院行け!
いっつも仁王くんと幼なじみなんて良いよね。とか言われるけど、全然良くない!あの万年発情期が・・・。
「おばさん、いってきます!!」
「いってらっしゃい!」
私の両親は海外に長期出張中で、幼なじみの雅治のところに私が預けられているのだ。
何回も言うけど、羨ましがってる子、病院行っておいで!!
そして学校に着くと、何故か立海テニス部の副部長、真田に呼ばれました。
何かな、この嫌な予感は。そして何だ?この後ろの席からの気持ち悪い視線。
「ねぇ、雅治?知ってること全部言いな?そしたら殴らないって神様に誓うから。」
「・・・・・・ピヨッ。」
ピンポンパンポーン
{3年の さん。至急職員室に来て下さい。電話です。}
「・・・電話?」
とりあえず真田には悪いけど、そっちが優先だ。
「、頑張りんしゃい。」
「は?何が・・・?」
「プリッ。」
「・・・あんた今度、ハーゲン奢りなさい。いや、奢れ。」
そう言って職員室に行くと電話を受け取る。
寒気がしました。この世の終わりだと思いました。
電話は病院からだったのです・・・。そして、告げられた一言・・・。
「あぁ、?君、今日からテニス部のマネージャーやってね?」
「はい?」
「何回も言わせないでくれるかな。君は今日からテニス部のマネージャーだよ。」
「あんた幸村だよね?何で私なの?」
「だって、僕の記憶の中じゃ帰宅部は君だけだったし、君、仁王の幼なじみでしょ?アイツの面倒を見てやってよ。」
「ねぇ、これ絶対私に拒否権ないでしょ?」
「うん、そうだね。」
あぁ、ちょっと満面の笑みを浮かべた幸村の顔が見えるよ。
絶対真田もこの件だったな。うん。雅治・・・これ知ってたな?
「じゃあ、今日からよろしくね?」
「・・・・・・はぁ。」
「、返事は?」
「はい・・・。」
*
「ってことで、テニス部のマネージャーやらせてもらいます、 です。」
「、早速で悪いが部室の掃除をしてくれ。汚くてな。」
「・・・はーい。」
「、手伝うぜよ?」
「いいよ、雅治は練習してて。こうみえても掃除は得意だから!」
よし、何かやるって決まったからにはちゃんとやろう!!
頑張れ !!幸村を見返してやるんだ!帰宅部ナメんなよ☆
「・・・これ汚いって言ってもすぐ片付くって。うん。」
いや、だって絶対ブンちゃんだろうと思われるお菓子の包み紙とかが散乱してるのと、タオルとかが散らかってるだけ。
これならすぐ片付くね。うん。
そしてその後は、真田に言われたとおりドリンクを作って、そのあとは洗濯をしよう。(あの後真田には仕事を聞いたのだ!)
「ふぅ。やっとノルマはこせたかな。」
と思ったらもう休憩の時間だ!
みんなが戻ってくる前にドリンンクとタオル運ばなきゃ・・・!
まぁ、レギュラー陣だけだからまだマシかな!?
「みんなお疲れー!!ドリンクとタオルね。」
「先輩ありがとうございます!!」
「たくさん飲んでね。いっぱい作っちゃって。」
真っ先にお礼を言ったのは赤也。
なんだかんだ言ってかわいいとこあるね。うん。2年生は若い!!
そのあと、さすが自称紳士の柳生、真田と柳、ブンちゃんと雅治・・・と続いた。(ジャッカルは言わせてもらえなかった・・・。哀れ!)
「のう、。今日は一緒に帰らんか?」
「別にいいよー?」
「じゃあ帰り、少しだけ待っとりんしゃい。」
「りょーかーい。」
そしてみんながまた練習に戻ると今度は日誌を書く。
マネージャーがこんなにハードだとは・・・。
体力つきそうだね。
でも、何かフワフワしてきたぁー・・・。眠いねー。氷帝のジローくんみたーい。
日誌・・・書かなきゃ・・・。
「・・・って寝とるんか。初日じゃからのう。」
「・・・お前さん知っとるか?俺はお前さんじゃからちょっかい出したくなるんじゃ。」
「他の奴なんてどうでもええ。お前さんだけを見とった。」
「は鈍いから気づいてないけどのう・・・。あんま焦らすんじゃないぜよ。」
「まぁ・・・幼なじみっちゅー身分を十分生かそうかのう・・・。覚悟しときんしゃい・・・。」
嗚呼・・・起きれない。耳元で雅治に囁かれるとか、ありえなーい。
しかも、アイツ今キスしたよね?髪の毛にだけど。ありえなーい!!!
でも。幼なじみっていう近い存在も、悪くないもね??
「。お前さん起きとるんじゃろ?否定せんっちゅーことはまんざらでもないっちゅーことかのう?」
「雅治の万年発情期・・・!!」
「誘っとるんか?」
前言撤回。誰かコイツを摘み出して!!!!
ホントにええんか?がそんなに言うなら家出てくけどのう・・・?
・・・嘘。やっぱ、近くにいて
(は、恥ずかしい!!)
(やっぱり我慢の限界かもしれんのう。)
(・・・・・・。)