ー!彼氏来とるよ!」


「わかっとる!」


「先輩、部活行きましょ。」


「あ、光待って。今日あたし委員会あんねん。先行っとって。」


「そうなんすか?んじゃ、途中まで行きましょ。」


「うん!」




先輩は俺の彼女や。俺の方が年下やけど、仲良くしとる。先輩はかわええし、気が利くし、めっちゃ人気がある。それやのに先輩は俺を選んでくれた。やから俺は先輩を大事にしようって決めた。




「先輩…めっちゃ好きですわ。」


「ありがとう…!あたしも好き。」


「キス…しても良いっすか?」


「嫌や言うてもするやろ…。」


「はは…そうっすね。」




先輩は保険委員。保険室に行くまでに通る人通りの少ない廊下で先輩にキスをする。俺より全然ちっちゃい先輩。やけど、気は強い先輩。キスするときは先輩ちっちゃいから必ず背伸びする。俺…ほんま先輩にベタ惚れやな。




「じゃあ、先行ってますわ。」


「うん。後から行くわ!頑張ってな。」


「はい。」




最初、光に告られたときはめっちゃビックリした。だって、いつもクールで生意気な光が真剣な顔して、俺…先輩のこと好きっす。付き合って下さい。って言うんやもん。あたしも光のこと好きやったし、もちろんOKした。




!」


「あぁ、白石。」


「財前と上手くやっとるやん。」


「まあね。」




白石とは同じ委員会で、今日は2人とも部活には遅刻やな…。まあ、しゃあないけど。それから、委員会は思いの外早く終わって(いつもより15分以上早いわ)少し白石と喋っとった。




「そんで、この前光と遊んだ時にネコがおってな?光が頑張って仲良くしようとしとんの!」


「そらおもろいわ!」


「やろー。普段の光からは想像つかんし!」


「…財前とさー…どこまでいったん?」


「は…!?」


「良えやん、教えてや。」


「それはっ…。」




いつもの白石とは違う雰囲気。白石はに近付き、キスをした。




「っ……白石っ…!」


「なあ、財前にこんなことされたん?」


「んぅ…っ…やぁ…!」




キスはどんどん激しくなっていき、の口からはどちらのかわからない唾液が溢れ、頬を伝う。




「ふぅん…慣れとるやん。上手いで。」


「っ…ふざ、けやん…といて…!」


「ふざけんな?ふざけとんのはどっちや。」


「痛っ…!!」




白石はをベッドに押し倒した。その際に保健室の鍵とカーテンを閉める。そしてが付けている制服のネクタイを外し、それで両手を縛る。そして器用にベストを捲りあげ、ブラウスのボタンを外していく。




「やっ…!白石っ!」


「…やっぱな。」


白石の視線の先には、胸元にあるキスマーク。白石はその上により濃い跡をつける。




さぁ…耳弱かったよな。」


「んっ…嫌、や!」


「そんなエロい顔で言われてもなぁ…?」




そう言って白石は残りのボタンも外し、慣れた手つきでブラのホックを外す。




「また大きなったなぁ…?」


「嫌っ…!」


「なあ…俺の気持ち、気付いとったやろ?」


「え………?」


「気付いてなかったんや…。俺…あれからずっと好きやった…のこと。」


「う、そ………。」




あれからいうのは、私と白石が付き合っとった頃。やけど、お互いすれ違いが多くなって…別れた。それからは何かスッキリして元通りの友達になった。やけど、それは…あたしだけやったんや…。




「ずっと…光、光って。俺の気ぃも知らんと。」


「耳元…で、喋らんといて…よ!」


「涙目で怒っても怖ないわ。」


「あっ……つぅ……!」




白石は胸を愛撫する。そのゾクゾクとする快感に身をよじらせる。込み上げる甘い声を抑えるのに必死で、頭が真っ白になってくる。




「なあ…声、聞かせてよ。」


「ふっ…嫌…やっ……!」


「身体は正直やけどなぁ…?」




胸の頂きを軽く弾くと、の口からは甘い声が漏れる。




「あっ…!ふ…っ!」


「なあ、ゲームしよや。いつまでの理性もつか。」




意地悪く笑う白石。彼の手がの胸を揉む度には身をよじらせ、必死に快楽の波に飲まれまいと抵抗する。




、言っとくけどまだ手だけやで?口…使ったらどうなるやろな?」


「あぁっ…!はぁ…あっ!」




わざとに聞こえるように音を立てながら胸をしゃぶる。舌で胸の頂を転がすと、の理性が徐々に崩れてきた。




「あぁん!…やだっ……白石っ…!」


「嫌っちゃうやろ。こんだけ濡らしといて。」


「ふぅ…!あっ…ん…!」




ソコはすでにびしょ濡れで、下着の上からでも十分それがわかるほど。白石はスカートのファスナーをおろし、器用に脱がせる。そして下着を下ろすと指を挿れた。




「あぁぁ!やだぁ…!白石、やめてっ…!」


「そろそろ理性限界やろ?」




指を2本に増やし、中でバラバラに動かす。それに比例して喘ぎ声は大きくなり、理性は崩れていく。




「はぁ…あっ!んっ…あぁ!」


「めっちゃ顔エロいで…。」


「言わ、ん…といてっ…あぁ!」


「すご、指3本くわえ込んでるやん。」




白石は自身の指をに見せ、ほら見てみ?と糸を引かせた。そして指をの口に突っ込んだ。




「んっ…ふぅ…!」


「どうや?自分の蜜の味は。」




答えさせる暇もなく深いキス。




「下も大洪水やで?」


「あぁっ…!」




のソコを白石の舌が犯していく。蜜はとめどなく溢れだし、今まで保ってきた理性は崩れ去った。保健室にはの喘ぎ声と卑猥な水音が響いていた。




「白石ぃ…!も、無理っ…!」


「なら、おねだりしてぇや?」


「っ…舌じゃ、足りやんっ…。」


「やったら、何が良えん?」


「お願いっ…!白石…が、欲しい…!」


「やから、俺の何が欲しいん?」


「ふっ…!白石、自身が…欲し、いっ…!」




もうちょい意地悪したかったけど、も俺も限界やった。俺はファスナーを下ろし、自身を取り出す。そしてゴムを付けると一気に挿れた。のソコは俺をすんなりと受け入れた。




「相変わらずっ…締める、なっ!」


「あぁぁぁっ!はぁ…白石っ!」


「っ…蔵ノ介や。」


「蔵ノ介…っ!もっと…!」




いつぶりやろ…。蔵ノ介って呼んでもらったんは。別れてから、はまた俺を白石って呼び始めた。正直、気に食わんだけど、我慢した。
せやけど…今は無理や…我慢できやん。




「動くでっ!」


「あっ!あぁ…はぁ!」




両手を縛っていたネクタイを解くと、は白石の首に両腕を回した。そんなに白石は何度もキスをした。




「蔵ノ介っ…イキそっ…!」


「イキやっ…!っ!」


「蔵ノ介……好き…っ!」


「っ…?」


「ああぁぁぁぁぁっ!」




一際大きく喘ぎ、身体を弓なりにさせ、はイッた。腕は白石の首に回したまま…。




「くっ…俺も限界、やわっ!」




白石も絶頂に達した。イク間際にに、ごめんな…好きや…。と言って。














目を覚ますと、制服は元通りに着せてあって、何もなかったみたいやった。それでも、腕を見たら手首には縛られた跡が赤くなっている。やっぱ…ホンマなんや…。




…ごめんな…。」


「っ…あたし、最低やっ…!光がおるのにっ…!」


「ちゃう!最低なんは俺やっ!」


「…ごめん、1人にさして…。」


「…あぁ。部活、行っとるから。」


「うん。」




覚えてる。イク瞬間…蔵ノ介に好きって言った。それに…ホンマに嫌やったらキスされた時に舌でも指でも噛み切れば良かったんや…。蔵ノ介は悪くない…あたしや。あたしが悪いんや…。




「うっ…うぅ…。」



















「白石さん、先輩知りません?」


「どうやろ…わからん、な。」


「…先輩に何したんすか。」


「…………………………。」


「ふざけんなやっ!先輩はどこや!」


「…保健室や。」




財前に胸倉掴まれたんが全然気にならんだ。むしろ当然や。結局俺は…をどうしたかったんやろうな…?














先輩っ!!」


「っ…ひか、る…!?」


「何されたんすかっ!」




答えを聞く間もなく…見てしまった。先輩の腕の跡と、制服の隙間から覗くキスマークを。俺の付けた上から濃く。




「先輩、すんません…すんません…!」


「光が謝らんといてっ!」


「っ………。」


「ごめんな…光、ごめんな…。」




そう言って先輩は保健室を出て行った。俺は"ごめんな"の意味を考えていた…。何の意味か…何に対してのごめんかはわからず終いや…。




「っ…先輩っ!……先輩っ!ぐっ…。」




1人になった保健室で、先輩を想って泣いた。保健室には独特の匂いが微かに残っとった。そして、先輩が走ってったのは自分の教室やない。テニスコートの方や。




「し、らいし…さんっ…。あんたっ…何、考えとんのやっ・・・!」